
「英語をしばらく学んでいるけれど、英語が聞こえない」
「いつまでたっても英語のリスニングが上達しない」
それはなぜなのでしょうか?
この記事では、英語リスニングができない理由をまとめています。
この記事が、皆さんの英語リスニング力向上のヒントになれば幸いです。
リスニングは「音を聞き」「意味を理解する」こと

私たちがリスニングの時に行なっていることは、とてもシンプルです。
それは、
- 音を聞く(音声認識)
- 音の意味を理解する(意味解釈)
です。
これは、皆さんが普段、話している日本語での会話を思い浮かべればわかるでしょう。
英語のリスニングが出来ないということは、このいずれかに課題があるということになります。
具体的にはどのような理由があるのかを見ていく前に、「時間」について少し話をしたいと思います。
日本語と英語の根底にある、絶対的「時間」差

「日本語みたいに英語をペラペラ喋れるようになりたい」
英語を学習している人であれば、このようなことを一度は願ったことがあるかもしれません。そして、実際にこのような状態に達成している方もいるでしょう。
ですが、現実的な問題として、「日本語のように英語をペラペラ話す」のはとてもタフなことなのです。
その大きな理由が、母国語である日本語と母国語ではない英語の間では、圧倒的な時間差にあります。
具体的に考えてみましょう。
日本では義務教育があり、国語の時間がありますが、厳然たる事実は、1日24時間のほとんどが日本語の環境にいるということです。これは例えば、睡眠時間を8時間として概算すると、
10歳までに1日あたり(24ー8)時間 × 365日 × 10年=58,400時間
20歳までに1日あたり(24ー8)時間 × 365日 × 20年=116,800時間
となります。
私たちは、日本語環境にこれだけの時間、触れているのです。皆さんは、英語に1日どの程度の時間、触れていますか。そして、その中でリスニングに費やしている時間はどのくらいでしょうか。
例えば、1年間、毎日1時間リスニングを行なった場合でも1 × 365日× 1年=365時間です。
母国語(日本語)と非母国語(英語)では、まず、時間としてこれだけ圧倒的な差があるということです。
時間(量)はスキルを高める上でとても大きなファクターですので、母国語ではない言語(英語)を母国語(日本語)のように操るのはとても難易度の高いということになります。
そうかと言って、ただ、がむしゃらに英語学習をすれば英語力、英語リスニング力が上達するかと言うと、そうでもありません。
時間(量)に加えて、英語リスニング学習にどのように取り組むか(質)も上達を左右する大切なファクターです。
「自信をもって英語リスニングができるようになるために」
この記事でまとめている「英語リスニングができない理由」を参考に、皆さん自身の英語学習法を振り返ってみましょう。
英語リスニングができない理由1ー英語の「読み書き」だけ学習している

リーディング(読む)・ライティング(書く)は、「視覚」を用いる英語学習です。
これまで、リーディング・ライティングを中心に学習を行ってきた人は「視覚」的な英語学習のトレーニングに慣れていることでしょう。
一方で、リスニング(聞く)・スピーキング(話す)は、「聴覚」を用いる英語学習です。
「視覚」と「聴覚」は全く異なる感覚ですので、「リーディング・ライティングをしていれば、自然とリスニング・スピーキングができるようなる」ということはないのです。
「文字でみるとわかる英単語が、音になると途端に聞き取れなくなる」
「視覚」と「聴覚」の違いを感じる一例です。
英語のリスニング力を向上させるには英語の「音」に慣れるように、「聴覚」のトレーニングを積む必要があります。
英語リスニングができない理由2ー英語を日本語に訳している

「聞こえてきた英単語を日本語に訳しているうちに、次の英単語が始まってしまい聞き逃してしまった」
英語を日本語に訳しながら英語リスニングをしている場合、頻繁に起こる状況です。
リスニングは途中で止まってくれません(こちらがリスニングするのを待ってくれません)ので、日本語に訳しながら英語をリスニングするのは「時間的に」難しいのです。
さて、皆さんは日本語で会話をしている時はどうしていますか?
日本語をそのまま日本語で解釈し、イメージを膨らませながら、会話していると思います。
英語も同じように、聞こえてきた英語をそのまま英語で解釈し、頭の中でイメージを作りながら、リスニングをすることで、時間的な側面による聞き逃しはなくなります。
これは「英語脳」という考え方になりますが、別の記事にまとめていますので詳しくは下の記事をご覧ください。
英語リスニングができない理由3ー正しい音を知らない
「正しい音を知らない英語をリスニングすることは難しい」
音が聞こえても、その音がどの英単語か認識できなければ、リスニングはできません。
例えば、「パゥルィス」という音があります。
これは「Paris」、フランスのパリです。「パリ」という音で認識していると、「パゥルィス」を聞いても「Paris」に辿り着くことは難しくなります。
英語を「聞き流す」「シャワーのように英語を浴びる」リスニング学習法がありますが、「正しい音を知っている」ことが前提です。
正しい音を知らなければ、その音が何を意味しているかわかりようがないので、何度聞き流してもリスニングができるようにはなりません。
「聞き流し」によるリスニングは、正しく認識できている音で行うことをオススメします。
英語リスニングができない理由4ー英単語の意味を知らない
「音が聞こえても、意味の知らない英単語は解釈しようがない」
これは単純に知らない単語は何度聞いてもわからないということです。
例えば、「differentiate」という音が聞こえても、その英単語の意味を知識として持っていなければ、解釈しようがありません。
英会話(英語リスニング)では、話し手が用いる英語表現・英単語をこちら側が決めることはできません。例えば、英検3級レベルの単語でお願いします、TOEIC500点くらいの英語でお願いします、というようなことはできないのです。
話し手はその人が用いたい英語表現・英単語を用いて、コミュニケーションをしてきます。そのため、ある程度の英語表現・英単語について、正しい音を知り、意味を知らないと英語リスニングに難しさを感じることになります。
「文脈から判断する」ということ方法がありますが、これもある程度の英語表現・英単語を知っていることが前提です。知らない英語表現・英単語が多い場合、文脈も何もありません。
これらの事実は、逆に言えば、英語表現・英単語について、正しい音を知り、意味を知れば知るほど、英語リスニング力は向上していくということですので、焦らず、自分のペースで取り組んでいくことが大切です。
英語リスニングができない理由5ーよく使われるフレーズを知らない
例えば、会話の途中でよく用いられる「・・・, you know, ・・・」ですが、この言葉自体には大した意味がありません。話し手も強い意味を込めて話しているわけではないのです。
そのようなことを知らないと「you know」という表現を真正面から解釈しようとしていまい、ドツボにハマってしまうのです。
よく使われるフレーズには、言葉から意味を想像するのがムズカシイ表現も多くありますので、頻用されるフレーズに慣れておくこと、英語リスニングを飛躍的に向上させます。
英語リスニングができない理由ーまとめ
いかがでしたでしょうか。皆さんに当てはまることはありましたか?
あったとしたら、それが英語リスニングの上達を妨げている理由かもしれません。ぜひ、今後の英語リスニング学習に役立ててください。
英語リスニングのコツに興味がある方は、こちらの記事もぜひ、ご覧ください。