CMSはソフトウェアの一種です。
この記事ではCMSの基本的な意味から、CMSのメリット、代表的なCMSまでをわかりやすくまとめています。
ソフトウェアについてまず振り返りたい方は、先にこちらの記事をご覧ください。
CMSは「デジタルコンテント作成」のためのソフトウェア
CMSはContent Management System（コンテント・マネジメント・システム）の略で、
です。要はWebサイトなどのデジタルコンテント（電子情報）を作成するために必要な機能が整理された「フォーマット」のようなものなので、全てを一から作る必要はありません。
ちなみに、デジタルコンテント（電子情報）はデータベースに保存され、それがWebサイト上に表示されるシステムです。
「CMS」か「直接作成」か
では、CMSを使わないでWeb作成をする場合はどうすればいいのでしょうか？
その場合、いわゆる「フォーマット」がありませんので、プログラミング言語（html、CSSなど）を直接編集して作成することになります。
それを行うためには、
- プログラミング言語の基本を理解する
- 作成に必要なコードを理解する
- 自分で一からWebサイト作成をする
ことになり、多くの「知識」と「時間」が必要になります。直接編集をする際にはこのことを頭に入れておきましょう。
CMSの最大のメリットは「楽」なこと
先に述べたCMSを使わないWebサイト作成すなわち直接作成を考えると、CMSを使うメリットが明らかになります。
CMSは「フォーマット」ですので、基本的な動作の画面が予め用意されており、全てを一から準備する必要がありません。
また、コードを編集して作成することもできますが、表示される画面に近い画面で「直感的に」編集できるので、エンジニアではないWeb作成初心者でも、CMSを用いることで、比較的簡単にWebサイトの作成ができるのです。
この圧倒的な「楽」さが、CMSの最大のメリットと言えるのではないでしょうか。
代表的なCMSとは？
プログラミング言語にも様々な種類と特徴がある様に、CMSも多くのものがあり、目的・用途によって適したCMSが異なります。
プログラミング・プログラミング言語に関しては、以下の記事でまとめています。
ここでは、世界と日本でどのようなCMSが用いられているのか、主要なCMSを簡単に紹介します。
世界・日本でNo.1シェアを誇る「WordPress」
日本だけではなく、世界でも圧倒的なCMSシェアを誇っているのが「WordPress（ワードプレス）」です。
「WordPress」はWebサイト作成のためのCMSですので、Webサイト作成を検討したことのある方であれば、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
WordPressは、CMS市場で世界60％超、日本80%超のシェアを占めるトップCMSです（2024年8月時点）1。
WordPressはオープンソースCMSであり、誰でも自由に、特別な許可を必要とせず、無料で利用することができます。
WordPressは機能だけではなく、デザインに関しても柔軟性があり、自分のイメージ通りのWebサイト作成をサポートしてくれます。
WordPressのCMSを提供しているのはWordPress.orgであり、WordPressのCMSを利用したサービスであるWordPress.comと混同しないようにしましょう。
世界・日本でNo.2シェアの「Shopify（ショピファイ）」
No.2シェアは「Shopify」です。
「Shopify」はECサイト作成のためのCMSであり、つまりインターネット上で商売をする人のためのCMSということになります。
ちなみにECというのはE-commerce（electronic commerce）のことで、日本語で「電子商取引」と言います。